債務整理を行うことによって色々なデメリットがありますが、中には誤解されているものもあります。たとえば、債務整理をすると保険に加入できなくなると言われることがありますが、これは必ずしも正しいものではありません。債務整理では現在の資産や借金を整理するだけですから、保険への加入とは関係がありません。保険会社も金融機関ですが、保険会社からお金を借りることはありませんから、保険料さえ支払うことができれば加入できます。

自己破産をすると選挙権がなくなると言われることもありますが、これも正しくはありません。自己破産は法律に基づいた手続きですから、それによって日本人としての権利が失われることはありません。むしろ、日本人としての権利を行使して自己破産をすると考えておいた方が良いでしょう。選挙権がなくなるというのは全く根拠のない噂です。

自己破産をすると住民票や戸籍に記載されると言われることがありますが、これも完全な誤解です。住民票に記載されることもありませんし、戸籍に載ることもありません。ただ、本席を管轄する市区町村の役所で、破産者名簿に記載されます。破産者名簿は、禁治産や成年後見の有無などを確認するために用いられるもので、かなり特殊な証明をするときの資料です。

免責が確定するまでの期間は掲載されますが、公務員にも守秘義務はありますから、破産者名簿に記載されたことで、それが知られてしまうことはないでしょう。

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